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“あるある”で考える永い道 7

皆様こんにちは
整体院 湧泉(ゆうせん)です。

食品やグッズなどに“科学的”な解説も付いていますが、よくある論理展開を考えてみます。

1:○○は今の科学では説明できない。←事実

2:科学ではわからないことがたくさんある、あるいは万能ではない。←事実

3:だから、○○は本当かもしれない。←推論
 1が事実であったとしても、いろんな可能性があります。
○○がそもそも科学の対象ではなかった場合には、永久に科学で説明されることなどないでしょう。
また、ゆくゆくは科学になるけど今はまだその時期ではないから説明できていないだけかもしれません。
1だけからは何とも言えないわけです。
すると、2が成り立っていても、3は出てきません。
1と2は独立の話ですから、3は導けない。
結局、この三段論法っぽいものは、何も言ってないのと同じ事です。


その他、良くある指摘に対する答えとしては、
Q:既存の科学の常識にしがみついている人達にとって、その常識を超える事実を見る(認める)ことはできない?
 
A:ただの偏見です。
科学の側は、鵜の目鷹の目で新規な現象を探しているので、常識を越える事実はいつでもウェルカムです。
研究費を申請し、論文も出せる、でかいプロジェクトの音頭をとれる絶好のチャンスですので。ただし、それが科学的手法によって事実であると確認された場合に限りますが。
(多少ひねった書き方ですが、その通りだと思います)

Q:現時点で分かっている科学的なことだけに固執するのか?
科学で解明出来なくて、理論付けできないから「インチキ」というのは、科学のおごりでは?

A:既に相当な精度で確認されたことがらの広範囲な否定を行うためには、それなりの証拠が必要です。
“現代科学を根底からくつがえす”ような商品ならば、それなりの大きな力を持つ証明や理論が必要になると思います。

Q:宇宙、自然の摂理を考えると、科学では解明出来ない事の方が確実に多い。

A:その通りだと思います。
しかし、このことが、特定の商品や理論をを擁護する根拠にならないということでもあります。


いかがでしょうか、このような認識の元に、宣伝や勧誘を見ていただければ、随分違うのではないでしょうか。
“だます、だまされる”といった言葉は好きではないのですが、悪意がなくても話としては間違っていることもあると思います。
間違いのない選択をするときの一助になれば幸いです。
また、本日の内容は、作成者様から
「一般論だからかまいませんよ」
と快諾していただいて、私が加筆してアップいたしました。
文責は私にあります。

m(_ _)m

作成者様のブログ
“事象の地平線”
http://www.cm.kj.yamagata-u.ac.jp/blog/index.php


“水商売ウオッチング”
http://atom11.phys.ocha.ac.jp/wwatch/intro.html

両方とも難しいですが非常に参考になります。

ご質問がございましたらお気軽にどうぞ。 (^^)/
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http://cplus.if-n.biz/5000286/

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by today_ohi | 2007-05-09 06:19 | 湧泉 | Comments(0)
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