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東洋医学の臓腑について考える 1 ー呼称についてー

皆様こんにちは
整体院 湧泉(ゆうせん)です。

これから何回かに渡って、東洋医学的な“臓腑”の考え方をアップしてみたいと思います。
人間観察に基づいて成立していった東洋医学は、現代の私達でも感覚的にうなずけるものが少なくないと思います。
ただ、同じ人間の身体を扱っていても、東洋医学と西洋医学では共通点もありますが、大きな隔たりもあります。
現在の私達の常識は、西洋科学(医学)に基づくものがほとんどなので、首を傾げてしまうこともあるでしょう。
どちらが正しいではなく、色々ある切り口の内の一つと考えていただければ幸いです。

最初に押さえておきたいのは、臓腑の呼称問題です。
再アップになりますが、まずはこの問題をクリアーしていかないと混乱に拍車がかかってしまいます。
呼称問題を踏まえてから、東洋医学的な臓腑をアップしていきたいと思います。


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 「名前は同じなんですが」

お客様: 「効く~、そこのツボは何?」
   私: 「肝臓関係です」
お客様: 「肝臓ですか」
   私: 「いえ、東洋医学の“肝の臓”です」
お客様: 「肝臓ではないのですか?」
   私: 「そうです。西洋医学の肝臓ではありません。東洋医学の“肝の臓”です」

お客様:「はああ?」

お客様とお話しさせていただいるときの一場面です。
何故、説明が分かりにくくなってしまうのでしょう?

東洋医学と西洋医学には共通して使われる「専門用語」があります。
内臓の名前だけでなく、血、脈など組織や器官など多岐に渡っています。しかし同じ言葉を使いながら、東洋医学と西洋医学では意味するものが大きく違っています。
どうしてそうなったのか?
歴史的には下記のように考えられています。

西洋医学の原典を翻訳するときに、全く新しい専門用語を作るのではなく、既に東洋医学で使われている言葉を流用した。
そのため一つの名称が、東洋医学と西洋医学の二つの意味を持つようになった。


私達が持っている身体に対する考え方のほとんどは、西洋医学的な知識ですが、、、

同じ用語を使っていても、東洋医学の解説や説明を読んだり聞いたリするときには、全く違う理論体系だと考えてください。

どちらも、身体の仕組みを解釈するのですが、東西両医では大きな考え方の差もあります。過去にこのような成因があったと覚えていただければ、混乱も少なく東洋医学的な知識に触れられるのではないでしょうか。

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by today_ohi | 2007-02-07 07:27 | 湧泉 | Comments(0)
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