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こんな施療をしています

皆様こんにちは
整体院 湧泉(ゆうせん)です。

施療の技術には色々なものがありますが、意外に見過ごしがちなのが“緊張の緩和”です。

70代の女性が、肩が痛くて腕が上がらないとご来院いたしました。
よく聞くと、肩よりも脇腹の方に痛みがあるようです。
肩にも力が入っています。

最初のアプローチとしては脇腹の筋肉を緩めました。
肩(三角筋)、前腕部(上腕三頭筋)などを緩めました。
その後、痛みの少ない腕の方からゆっくりと上げていきます。
最初から伸ばしていくのではなく、まずは少しだけ上げて痛みの具合や、余裕の程度を確認します。
“無理はしない”、“急に動かさない”、“痛くしない”などを実感してもらい、力が抜けるのを待ちます。

そして、ゆっくり上げては止めての繰り返しで、少しずつ腕全体を上げていきます。
・肩関節が開くこと→身体が傾いているのではないことにも留意します

その後、痛みの強い方の腕を同じように上げていきます。
動かし方は更にデリケートにしていきます。

全身のリラックスも兼ねて60分の施療でしたが、「随分と痛みも消えて動くようになりました」と笑顔でお帰りになりました。

動かすと痛むこと、気温の低下から来る筋肉の緊張などが影響していたようでした。
ただ言葉だけで「力を抜いてください」、「リラックスしてください」と言っても、実際の動きが速ければ意味がありません。
力を抜こうと思っても、無意識のうちに力んでしまいます。

※私の場合は、こういったスピード感のノウハウは道場での稽古が大きな経験の場になっています。
急激に極めて瞬間的に痛みを与える場合、じっくりと極めて締め上げて伸ばしていく場合など、目的に合わせて、また、相手の身体の硬軟をファクターに加えて臨機応変に対応していきます。

持って行くスピードや、持って行かれたときの痛みや恐怖感は十分味わっています(笑)。

いつもこのように上手くいくとは限りませんが、お客様のお身体を捻ったり、引っ張ったりする前に、まずはリラックスしていただかなければと考えています。


個々の施療は、整体として出来ることの範囲の中で施療させていただいております。
例えば、張れていたり、熱を持っていたりしているのであれば整体ではなく、冷やして安静、同時にお医者様の受診をお勧めしています。
強い打撲や痛みも同じように考えています。


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by today_ohi | 2008-02-17 07:18 | 湧泉 | Comments(0)
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